心拍ゾーン計算
5つの心拍ゾーンを知って、トレーニング強度を正しく管理
最大心拍数の推定式
推定最大心拍数
統計式による推定値です。個人差として±10〜12bpm程度のずれは珍しくありません。最も確実なのは、レースや測定テストで実際の最大心拍数を確認する方法です。
心拍ゾーン分布
| ゾーン | 心拍数(bpm) | 強度 |
|---|
Zone 2:持久力づくり
会話できる余裕のある強度で、毛細血管とミトコンドリアが発達します。エリートランナーが練習の大部分をこのゾーンで行う理由です。
Zone 1・リカバリー
ウォーキングからごく軽いジョグ程度。走っている感覚がほとんどない強度。
身体で起きていること
血流を促し、前の練習で受けた微細なダメージの回復を助けます。主なエネルギー源は脂質です。
このゾーンの使い方
ウォームアップ、クールダウン、高強度練習の翌日のリカバリージョグに使います。
会話テスト
歌えるほど余裕があり、息切れしません。
Zone 2・持久力
会話を続けられるイージーペース。遅く感じるくらいで正解です。
身体で起きていること
毛細血管が増え、ミトコンドリアが発達し、脂質をエネルギーとして使う能力が高まります。Zone 3〜4ばかりでは得にくい適応です。
このゾーンの使い方
週間走行距離の大部分をこのゾーンで走ります。最も多い失敗は、Zone 2を速く走りすぎることです。
会話テスト
無理なく文章で会話できるのが目安です。
Zone 3・テンポ
ややきつい強度。会話が途切れ始めます。
身体で起きていること
有酸素能力への刺激はありますが、Zone 2の効果は小さくなります。意識しないと入りやすい「中途半端な強度」です。
このゾーンの使い方
狙って多用する必要はありません。ロング走の後半などで自然に上がることがあります。
会話テスト
短い文なら話せますが、長い会話は難しくなります。
Zone 4・閾値
きつい強度。維持できるのは20〜30分程度。
身体で起きていること
乳酸閾値付近の強度です。乳酸をより速く処理し、レースペースを長く維持する能力を高めます。
このゾーンの使い方
週1回のテンポ走が目安。10分アップ→Zone 4で20〜30分→ダウン。
会話テスト
1〜2語なら話せますが、文章では話せません。
Zone 5・VO₂Max
ほぼ全力。1〜5分だけ維持できる強度。
身体で起きていること
VO₂Max付近まで達し、無酸素系からのエネルギー供給が大きくなります。
このゾーンの使い方
800〜1200mのインターバル走で使います。週1回を超えると故障リスクが高まります。
会話テスト
会話はできず、呼吸に集中する強度です。
Zone 2の表示が機器ごとに違うのはなぜ?
「GarminではZone 3なのに、ここではZone 2。どちらが正しい?」 どちらも間違いとは限りません。同じZone 2という名称でも、機器や計算方法によって範囲が異なります。 迷ったら次を確認してください。 1. どの方式でも「無理なく会話できる」強度をZone 2の目安にする。 2. GarminやPolarの表示と感覚が合わない場合は、機器の最大心拍数設定を確認する。 3. 数値より身体の感覚を優先し、会話テストを使う。
よくある質問
1. 「220−年齢」は正確ですか?
個人差で±10〜12bpm程度ずれる場合があります。この計算機の初期設定は、多数の被験者データで検証されたTanaka式(208−0.7×年齢)です。実際のレースで記録した最大心拍数がわかれば、その値を優先してください。
2. 最大心拍数比とカルボーネン法、どちらを使うべきですか?
安静時心拍数がわかる場合はカルボーネン法がおすすめです。安静時心拍数が低いほど2方式の差が大きくなり、カルボーネン法の方が現在の体力を反映しやすくなります。
3. 安静時心拍数はどう測りますか?
起床後、横になったまま1〜2分安静にして測ります。3日間の平均を使うと安定します。スマートウォッチの睡眠中の低い心拍数も参考になります。
4. GarminやPolarにはどう設定しますか?
多くのランニングウォッチでは設定画面から心拍ゾーンを変更できます。この計算結果の下限と上限を各ゾーンに入力してください。
計算方法
ステップ1:最大心拍数を推定 年齢をもとに、理論上の最大心拍数を求めます。初期設定のTanaka式(208−0.7×年齢)は、18,712人を対象とした2001年のメタ分析に基づきます。 ステップ2:心拍ゾーンを計算 ・最大心拍数比:最大心拍数を割合で分ける簡単な方式。 ・カルボーネン法:心拍予備能(最大−安静時)を割合で分け、体力差を反映します。
安静時心拍数の測り方
起床後すぐに横になるか静かに座り、1分間の脈拍を数えます。スマートウォッチがある場合は睡眠中の平均心拍数も参考になります。一般的な目安は50〜80bpmで、継続的に走るランナーでは40〜60bpmになることもあります。
この計算機は一般的な式に基づく目安を示します。心疾患がある方や新しく運動を始める方は、事前に医師へ相談してください。
計算機が示すのは心拍数の「範囲」です。AIコーチは、週間メニュー、強度配分、レース戦略まで「どう使うか」を設計します。
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